プラザ佐治の景観を活かす会
プラザ佐治の景観を活かす会について
設立の経緯
鳥取市佐治町は、鳥取市の東南部、岡山県境の中国山地の麓に位置する典型的な山村です。地域の87%が山林原野で占められ産業の中心は農林業です。地域では古くから和紙産業や漆産業、梨栽培などの特産物を発展させてきました。しかし、産業構造が大きく変化した現代において、主要産業の和紙、梨栽培の成長が伸び悩み、町内定住者が減少し高齢化が急速に進んでいます。そんな中、町民は「5しの里連絡協議会」が進める農村民泊事業に積極的にかかわり、地域の活性化に挑戦しています。佐治の農林業や観光資源を視点にした地域おこしは今後の交流人口の増進を図るカギとなっています。
プラザ佐治は、わが国で戦後盛んに作られてきた鉄筋コンクリート造りの建物であり、茅葺や木造建築が主体の当村において斬新なデザインは、ひと際目立つ存在です。建物は、コンクリートの特徴を生かしたモダニズム建築として知られ、近年、渋ビルとして注目が集まっています。また、鳥取市佐治町は、2028年には上皇陛下行啓50年の節目の年になります。
本会では、鳥取市役所佐治町総合支所の協力を得ながらプラザ佐治の活用を核にして地域振興を図りたいと考えています。そのために、将来の担い手である小中学生、そして地元住民や県民にプラザ佐治の建物の文化財的価値や観光資源的価値を知らせ、これを保存活用する機運を醸成したいと考えています。
私たちの活動に課せられたミッション
1. 地域振興
プラザ佐治は、ヨーロッパ発祥の鉄筋コンクリートの特徴を生かしたモダニズム建築です。この優れた建築様式は近年渋ビルとして人気が高まっています。
本会では、鳥取市役所佐治町総合支所の協力を得ながら、プラザ佐治の活用を核にして地域振興を図りたいと考えています。
2. 後継者育成
プラザ佐治ができてから50年を経過し、文化財としても価値が高まってきました。建造物としての価値とともに、その優れた景観を地域の小中学生に啓発し、地域の宝として保存活用していくためには、後継者の育成が必要です。
3. 調査研究
山村モダニズム建築は、近年、建築美術家から提起された新しい考え方です。山村にも優れた建築物があることが分かりました。プラザ佐治の魅力を掘り起こし、様々なアイディアを集め、プラザ佐治を活かした活性策を考えていきたいと思います。
プラザ佐治の年表
昭和44年(1969)5月
佐治村豪雪山村開発センター(プラザ佐治)計画発表
昭和44年(1969)12月
佐治村豪雪山村開発センター(プラザ佐治)竣工
昭和46年(1971)3月
佐治村豪雪山村開発センター竣工式
昭和48年(1973)5月
秋田県皆瀬村と姉妹村締結
昭和53年(1978)7月20日
皇太子同妃殿下行啓(プラザ佐治でご昼食及びご休憩)
昭和56年(1981)3月14日
プラザ佐治会館10周年記念式典
昭和61年(1986)6月
プラザ佐治2階を議場に改造。使用開始。
平成2年(1990)11月
プラザ佐治で佐治村制施行80周年記念事業実施。
平成4年(1992)4月
プラザ佐治の前庭に佐治川石庭園「黎明の庭」整備。
平成16年(2004)11月
市町村合併によりプラザ佐治の機能停止
平成31年(2019)4月
鳥取市佐治町支所棟を耐震改修